2017-01-05

AFC アジア選手権 U19 & 高円宮杯 U18 サッカーリーグ プレミアリーグ | 2016

AFC アジアチャンピオンズリーグU19  2016 並びに 高円宮杯 U18 サッカーリーグ プレミアリーグ チャンピオンシップ 2016 を見て感じたことを、(主観的に)徒然書き留めて見ようと思います。





AFC アジアチャンピオンズリーグU19 の 2016年・決勝で、U19日本代表サウジアラビアを破り、ついに念願の優勝を果たした。


今回の勝利は、我慢して守備に徹した事にあるのではないだろうか。シュートは打たせなければ入らない、マークを外さなければ失点しない。そこが初めて徹底されていたように思います。



90分内で得点を決めて勝てたら万々歳だが、そこはまだ課題のところであり、とりあえずこの結果には十分喜んでいい。相手より得点を取って勝つということよりも、まず、失点しないことを選手たちが強く記憶することが大きな収穫となるように思われます。





「勝てないまでも負けないためにはとにかくディフェンスに人数をかければよい」という考えにも無理があります。90分間ひたすら守っていれば必ず負けないというわけではありません。攻撃をしない守備一辺倒のサッカーは90分の間に必ず破綻します。守備的な戦術をとるにしても常に攻撃をしかけて来る危険性をもったチームのほうがより守備も安定します。1990年ワールドカップで準優勝したアルゼンチンも守備が強かったとはいえ、マラドーナとカニージアという強力な2トップがいたからこそ少ない失点で決勝まで勝ち上がることが出来ました。しかし「マラドーナ」と「カニージア」のいないチームでは2トップだけでフィニッシュまで持っていくのには無理があります。そのため、攻守のバランスのとれた戦術を考える必要があるのです。では攻守のバランスとは具体的にはどういうことなのか、まずここで考えたいと思います。(後略)




ゆえの、PK勝ちですよね。足元の技術だけならば、日本に勝ち目があることは、PK戦になった瞬間に誰しもが考えたことではないでしょうか。念願の優勝、アジアチャンピオン、おめでとうございます。しかし次はこうは行かないですよね、前述のどおり。なんだか日本のサッカーの指導者と指導方法の限界がここに見えてしまう。久保健英などのタレント(天性の個性)に頼るとか、金崎夢生のような身体能力の高さと言うよりボールを持つための動物的なカンを持った選手に頼るとかしか、手立てを残していない、全く表現していないと感じぜざるを得ないんですね。海外で言うと、メッシクリスチアーノ・ロナルドネイマールなどのタレント、スアレスのような動物的カンを持ち合わせた選手みたいなイメージですよね。


2016年 11月 16日付の日本経済新聞のコラム「 フットボールの熱源 」に、日本サッカーの育成・指導者についての示唆がありました。そこには、


" 日本サッカーの 国際化 が遅れている "
" 指導者も世界に目を "


と指摘されていました。国際化・・・?


日本サッカー協会とJリーグは協働事業として、J クラブ の アカデミー(育成組織)の指導者の海外派遣を進めるそうです。第1弾は、横浜Mジュニアユースの 坪倉進弥 監督。育成に優れたクラブとして知られるベルギーの アンデルレヒト へ1年間学びに行く。原副理事長は、「 言葉の問題が無い 川島永嗣長谷部誠 らが、欧州サッカー連盟(UEFA)の指導者資格を取り、欧州で経験を積んで日本に帰って来てくれれば。」とも期待しているみたいです。さて、アンデルレヒト とは、どんな選手を輩出したチームなのでしょうか。































⬛︎ベルギー代表・ルカク(エヴァートンFC)

全てのボールをポストとバーの中に入れるという身体の感覚が優れている。これはかなり練習している感じ。ゴール前の勝負強さにも定評があるから、キーパーとの接触プレーのシミュレーションも多彩に出来ているんだろうなぁ。それと、オフサイドにしない視野の感覚がすごいね。体幹も強そうだ。




⬛︎ベルギー代表・ヤヌザイ(元ドルトムント、現サンダーランドAC)

我が、宮城か送り出した至宝 " 香川 " の少し前までポジション争いをするライバルだった存在。" 抜く" ことにかけては天下一品、ドリブル も 1対1 が凄く強い。一瞬で相手を見抜いて駆け引きして抜き去る技術がある。しかし、敢えて言うと、そこから繋がるとは必ずしも限らないのが難点かな。繋がらなくてもゴールまで何とか出来てしまうメッシクリスチアーノネイマールイニエスタとはその辺が違うころだよね、たぶん 。けれども、まずは突破口を作ることが出来ているらしいのがすごい。




(コンパニは割愛)これらを見て分かる通り、ベルギーでは、日本人にはない感じの プレースタイルを許容する人材育成が行われていることが想像出来ます。ディフェンス一辺倒では無く、天性の個性一辺倒でもない。きっと彼らは、クラブと指導者に何がしかの小さな可能性を見出されて、それを増幅させてここまで来た感じがします。  はじめからスポンサーに見出されて育てられて来た、メッシクリスチアーノ・ロナルド とは違う感じですね?




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高円宮杯 U18 チャンピオンシップ は、
青森山田高校 vs サンフレッチェ広島ユース という、学校部活(高体連) 対 クラブチームアカデミー(下部組織)との戦いになりました。こちらも延長戦の末にPK戦となり、キーパー力の差で 青森山田に軍配が上がりました。






当初試合を見た感じでは広島ユースが勝つだろうなぁ、と言う印象でしたが、青森山田のディフェンスの戻りは早くなかなかゴールをこじ開けられませんでした。  さらに、東出昌大にちょっと似た感じのする青森山田のイケメンキーパーは調子が抜群です。  広島のキーパー同様、青森山田のキーパーも U19 の日本代表に " 呼ばれた " (選出された)ことがあり、常にライバル同士だそうで、この日はいつもより特別に、かなり意識し合った試合となったのではないでしょうか。


そして結果は、青森山田のキーパーの勝ち。素晴らしい選手に育って行くこと間違い無しの期待か持てましたがどうでしょうか。部員100名を超える部の頂点ですからやはり、かなり気が強かったり、不遜だったりするんでしょうか?


対する広島ユースはベンチメンバー・プラスα位の人数がセレクション(選考会)で選ばれて育成されているでしょうから、全寮制と雖も若干の横並び感はあるでしょうね。ま、但し、広島トップクラスの横並びですけども。規律もしっかりしてそうでしたね。90分終わって延長に入る前の監督との打ち合わせ時には、スタメンの皆がサッとベンチコートを羽織り、カラダを冷やさないようにしていました。ベンチメンバーはアップしたままのビブス姿。日頃からそう行動する習慣が頭にもカラダにも身についている印象で、メンタル面の育成にも力が入れられているんだろうなぁと感じました。(青森山田はユニフォーム姿のまま膝を抱いて円陣になり監督の話を聞いていました。延長後半が終わった直後に給水する幾人かの選手が飲み終わったボトルをボトル籠に投げ入れて入らないのにそのままと言う行儀の悪さが強く印象に残っています。またPK戦で横一列になって順番を待つ姿も若干柄が悪く、この子らはベンチ外メンバーに対してチンピラのような態度を取っていたりしないのかな?との疑問も持ったのが正直なところでした。)


だからクラブチームユースがいい、いや高体連がいい、とは一概には言えません。ちなみに、AFC を優勝した U19 選手23人のうち高校・大学所属なのは4名、高円宮杯・青森山田のキャプテンは卒業後FC東京と契約するとアナウンスされていましたが、その他の選手の進路については覚えていないほどの実況内容でした。




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