2015-10-24

水の森公園( 公益財団法人 仙台市公園緑地協会 ) | ろくろで作る堤焼


公益財団法人 仙台公園緑地財団
水の森公園キャンプ場


主催のイベント  ろくろで作ろう堤焼


に、参加して来ました!




堤焼 とは、宮城の伝統工芸品で300年以上の歴史を持つ 陶製品のこと。仙台の城下町のすぐ外、奥州街道への北口から間も無くの 堤町(仙台市青葉区堤町)に数十軒 の窯元があったことから名が付いたそうです。  当時の賑わいは想像を超えます、職人さんたちの数は、労働組合があったほどに多かったと言うのです。ものすごい工業地帯だったことでしょう。( 今は販売店のみ1〜2軒 )  伊達のお殿様は代々、日常的に 堤焼 を使っていたんですね。




江戸時代が終わると町も文化も商いも、いろいろと変わっていきます。それとともに 堤焼 も 主力製品 を変えて来たんだとか。  水道のない時代に庶民の台所に必要だった 水甕、水道が整備されるようになると 水道管 なども作っていたのだそうです。  今でもその頃と同じものが窯場に無造作に転がっていました。




写真は 乾馬窯登り窯 です。  残念ながら 2011年 の 東日本大震災 で崩壊し、使えなくなってしまいったそうです。  今は、オプジェというか、遺構、ですね。




年を經るごとに窯元の数は減っていき、堤町も都会の一部へと化しました。  窯から出る煙には苦情が。 残り1軒となった乾馬窯 は、丸田沢1960年代後半に引っ越して来たということでした。  そのころはまだ 加茂団地 も、長命ヶ丘 も、もちろん 虹の丘団地 も無かったものすごい田舎。  しかし開発の手は伸びに伸びて遂には 北環状線 沿いという立地となってしまったそうです。やばい、煙で公害と言われる前にどこか引っ越さねば、七つ森辺り?…と考えていた頃に ガス窯 が登場!  無煙で製造できるようになり、まだこの地で製造しているそうです。






登り窯に火を入れたら 72時間交代制で番をしていたそうですが、いまのガス窯は、丸一日ぐらいで焼けるとか。  窯元の敷地内には、そこかしこに土の盛られてるところがあります。  これらは由緒ある土 らしく、「 東北労災病院(仙台市青葉区台原)の施工で掘り出された土」とか、仙台北警察署(仙台市青葉区昭和町)を新しくする時に貰ってきた土、などなどでした 堤焼発祥の地元の土の調達の話など貴重な話も聞けました。




下の写真の小屋は、粘土を拵える作業場です。今は上の写真のところの土を使って丸1年位かけて粘土を作り上げているそうです。




堤焼 の残りひとつの窯元、堤焼乾馬窯 の 針生さんが講師となって教えてくださいました。ありがとうございました。


乾燥をして、高台(茶碗の底の足の部分)を加工し、数ヶ月後に焼き上がって来るとのことです。  楽しみだな。











そして、こんなんが出来上がりました!




奴を盛ってみましたよ?
なかなか素晴らしい出来です。
ありがとうございました!


……



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